〇感想
キューブシリーズ3作品全部見た。
しかし続編は完全に蛇足だった感がある。
猿の惑星みたいな感じで。
最初の作品はマジで面白かった。
黒人の警官が徐々に本性を現す辺りの見せ方とか、ワースと言う無気力な男が、大学生のレブンと協力し合う感じに変化するあたりとか、いやーキャラクターの見せ方がうまいな。
人間関係の微妙なバランスの描き方が、多少誇張はされているけどあまり違和感もなく、自然に受け入れられる感じで、非常に良かった。
それだけにCUBE2がクソ過ぎたと感じてしまった。
特に探偵のキャラがブレブレでひどすぎた(ナイフで躊躇なく人を脅すような奴なのに、首をつって死にそうな老人を必死に助けたり)。
精神科医?のケイトも不自然な言動が多くて逆に笑えるレベル。
探偵にナイフで至近距離から脅された直後に、堂々とその探偵に皮肉を言ったり、本当に不自然すぎた。
ハリウッドのアクション映画でよくある皮肉を言いあうノリを、サスペンス系の映画に持ち込んだら流石に冷める。
特にCUBE1が良すぎただけにギャップが酷い。
あとCUBE2はSF要素をがっつり入れたのも微妙だったと思う。
流石にいろいろな要素を盛りすぎてる。
アナログな残虐さがホラー感を高めていたのに、よくわからないエネルギーで人が死んでいくってのは恐怖感が薄れる。
CUBE1との違いを出したかったんだろうけど、悪い方向に行ってしまった感じ。
CUBE ZEROはCUBE1の前日譚らしく原点に戻ったけど、やっぱりホラー系の映画の謎は謎のままの方がいいな。
勿論全部の謎が解けたわけじゃないけど、外の映像があると、なんかせっかくCUBE1で構築した世界観が崩れてしまった気がするんだよね。
まーとは言え前日譚を作るってなったら、ああいった内容のシナリオにするしかないってのも分かるけど・・・。
〇まとめ
・CUBEシリーズは最初の「CUBE」だけを見ることをお勧めする。以降は蛇足。
・「CUBE」はくそ面白かった。