藤原のメモ

読んだ本や見た映像のメモとして。

「映画」ージョーカー

 

そんなに面白くなかった・・・けど主人公のキャラは好き。

 

バッドマンシリーズを今まで1作品も見たことないから、見たことある人に比べて楽しめる要素は少なかった・・・。

とは言え、調べてみると他作品と関連性はないらしいからディズアドにはそんなになってなかったのかな。

 

あらすじ:

障害を抱えた中年の男が、社会から疎外されていることに耐えかねて、金持ちに対して反抗する話

 

要素:

バットマン、ダークヒーロー?、暗い雰囲気、反権力者的な?

 

印象に残ったシーン:

①隣人と付き合っていたと思ったら、それは主人公の妄想だった。

精神的におかしい人を主人公にする場合に、よく使われているテクニック。

ビューティフルマインドでもナッシュの妄想が描かれていた。

この映画では観客を驚かせると同時に主人公が孤独であることを強調した。

 

②主人公が電車に乗り合わせた男たちを拳銃で殺す。

映画開始から30分後、4分の1あたりのシーン。ここから一気に緊迫感が増した。

それまでは不遇で消極的な主人公を描いていたが、これを境に反抗し始める。

主人公が変わるきっかけとなった。

 

③昔の同僚を拳銃で殺す。

映画開始から1時間半後、4分の3あたりのシーン。クライマックスに向かい、後戻りできない雰囲気を出す。

この拳銃を同僚に渡され、病院でそれがばれて仕事を首になった。復讐を一つ果たす。

 

映画全体の流れ:

可哀そうな主人公を描き、共感させる。社会的に弱い者には助けはない事を見せる。

それと同時に社会的に成功している人物もいくつか登場させ、いけ好かない感じに描く。

重要になるのは、主人公が後半に起こす所業(生放送での殺人)を自然だと思わせる、また正当化させること。

そのため主人公をさらに追い詰める必要がある。

 

主人公を追い詰める:

映画開始から1時間~1時間半までの間に以下のことを描く。

①電車での殺人について警察が聴取にくる→

②憧れの人物にテレビで馬鹿にされる→

③父だと思っていた人物に全否定される→

④味方だった母親が昔、主人公を虐待していたことを暗示する→

⑤隣人と付き合っていたと思ったら、それは主人公の妄想だった→

ここから「同僚を銃で殺す」に繋がる。

 

上記の出来事を見せるために、映画前半で伏線を張る。

③④は繋がっているが、他は独立した出来事。

 

まとめ:

こうやって分析してみると、映画では感じなかった面白さが見れるな。

俺がこの映画を見た時、面白いと感じなかったのは、構成のせいではなく要素のせいだろう。

分析した感じ構成はかなりしっかりしている。

要素が俺に響かなかった。

この映画の要素がダメというよりかは、俺の好きな要素がなかったからそんなに面白いと感じなかったんだろう。

要素はやはり重要。